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大型ショッピングモール 「テラスモール湘南」での殺菌灯搭載ロボットの実証実験をご報告

2021年01月28日

2020年12月15日、神奈川県のロボット共生社会推進事業の取り組みの一つとして、「かながわロボタウン」にある「テラスモール湘南(神奈川県藤沢市/運営:住商アーバン開発株式会社)」にて、殺菌灯搭載ロボットの実証実験を行いましたので、ご報告させていただきます。

殺菌灯搭載ロボット|スマートロボティクス


【実証実験の概要】
実施目的:大型ショッピングモールでの『殺菌灯搭載ロボット』の稼働と有効性の検証
実施施設:テラスモール湘南
実施日時:2020年12⽉15⽇
実施時間:来店客及び店舗スタッフがいない閉店後に実施
実施場所:3Fフロア
(共用部分の廊下・エレベータ・フードコートエリア・お客様用トイレ・従業員休憩室及びトイレ)
実施内容:対象エリアにおけるロボットの稼働(⾛⾏・UV-C照射)
効果検証:紫外線UV-C照射は古くから様々な細菌において不活性化の有効性が確認、報告されているが、今回は照射前後の効果検証に、ATP拭き取り検査(A3法)「ルミテスターSmart」※1と「UVラベル」※2



【結果】
今回の実証実験では、1Fの防災センターから3Fフロアの『殺菌灯搭載ロボット』を遠隔操作しました。「⼈が近くにいないか」、「⽬指す場所に的確にUV-C照射が実⾏されているか」等、操作画⾯(モニター)で常時確認しながらロボットを稼働させました。通信遅延もなく、スムーズに走行及び照射作業(ON/OFF)を実行することができました。特にしっかりと照射をしたいポイントについては、2分間停止をして照射を実施しました。



■照射効果について
2分間の停止照射を行ったA〜Hの各ポイントにおいて、UV-C照射前後でルミテスターの拭き取り検査を行いました。全てのポイントにおいて照射前後で計測数値が減少し、最大で78%の改善が見られました。
※1:ルミテスターSmartとは、食品取扱現場や医療現場の衛生検査にも使用されている「ATP拭き取り検査(A3法)が行える検査ツールです。
※2:UVラベルとは紫外線の照射を検知するインジケータです。照射量に応じて白から色が変化するシールです。
※今回の操作は弊社スタッフが実施。照射前後の計測含めて、トータル約2時間の実証実験を実施。
注:今回のUV-C照射の効果は「新型コロナウイルス」の不活性化(殺菌効果)を測定したものではありません。




■テラスモール湘南 総括支配人 平澤様のコメント
想像以上の照射効果を確認しました。お客様の安全安心を強化できる期待と日々細部まで清掃いただいているスタッフの安全安心に対しても、事前にロボットによる照射によってリスク削減できることを期待しています。将来的には、夜間ロボットによる自動作業でショッピングモールの安心安全対策を実施できることに大いに期待するとともに、実証実験の場所として共に協力していきたいです。



【今後の展開】
今回実証させていただいた「テラスモール湘南」においては、遠隔操作による走行及び照射作業(ON/OFF)を問題なく実施することができました。また、照射効果についても、ATP拭き取り検査(A3法)での計測数値に改善が見られました。多くの商業施設では、ウィズ/アフターコロナの継続した取り組みが必須ではありますが、その取り組みにおいては、安⼼安全であること、コストを抑えること、作業スタッフの安全と負担の軽減等、様々な課題があります。現在開発中の自律走行タイプの活用を含めて、弊社のロボット技術でこれらの課題解決に貢献できるよう、引き続き開発及び提案を進めてまいります。



■「テラスモール湘南」について
「テラスモール湘南」は、JR東海道線辻堂駅と直結、店舗面積63,000㎡(東京ドーム3.6個分)に約280店舗が揃う、湘南エリア最大級のショッピングモールです。



■かながわロボタウン
ロボットが活躍している様子を見たり、体験したりすることで、ロボットの有用性を実感できる場として、辻堂駅周辺(神奈川県藤沢市)を位置付けています。



■殺菌灯搭載ロボット
弊社が開発した『殺菌灯搭載ロボット』は、殺菌効果のある殺菌線(紫外線 UV-C 波⻑254nm)を照射する殺菌灯を搭載したロボットです。紫外線 UV-C 波⻑ 254nmの照射は、古くから、様々な細菌において不活性化の効果が認められています。⼀⽅で、直接⼈体に照射すると⽬の痛みや⽪膚の炎症を起こす原因となり、ロボットを稼働させるには運⽤⾯で細⼼の注意が必要です。そのため、弊社は⼈の⽬で安全を確認しながら操作ができる遠隔操作を採⽤しました。 安全性を最優先に考え、施設内の離れた場所や⾃宅から遠隔操作が可能で、紫外線 UV-C照射のON/OFFも遠隔にて対応できる仕様になっています。万が⼀、照射中に⼈が近づいてきたときには、素早くUV-C照射をOFFにさせることができるので安⼼です。 初期導⼊についても、⾃律⾛⾏型ロボットのように初期導⼊コストが掛からず、導⼊したその⽇から稼働させることができます。弊社では、導⼊する施設での⾛⾏ルートや時間帯、紫外線 UV-Cが⼈体に与える影響の理解が浸透してきたタイミングで⾃律⾛⾏への切り替えを推奨しています。 UV-C照射の効果については、殺菌灯メーカーから提供されている技術資料記載の各種ウイルス不活性化に必要な照射時間等をもとにご提案させていただいております。


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